HIPHOPとは

まず初めにBBOYINGを語る前に「HIPHOPとは何か」という所から始めなければならないだろう。HIPHOPとはDANCEのジャンルでも、Rap Musicなどの音楽のジャンルのことでも無く、Culture(文化)の総称である。その文化の中には4つの要素が存在し、その要素とは
「DJ」
「Rap(MC)」
「BBOYING」
「GRAFFITI WRITING(ART)」
である。
 HIPHOPカルチャー総合サイト“BLACK LIFE”1)によると、「Rap」とは、音楽のビートに乗せてうまい具合に早口でわかりにくく言葉を連射するものであり、時には汚い言葉を吐き、世の中への不平不満を激しく語ったり、相手を罵ったりするものである。
「DJ」とは、塩化ビニルのレコード盤を操りバックトラックを司りながら、レコード盤をゴシゴシと針で擦りあげたノイズをも利用しビートを刻み込んでしまうものである。
3つ目の「BBOYING」とは、身体全体や頭部さえも使って身体を回転させたり激しい動きをしながら、自己表現するものである。
そして最後の「GRAFFITI WRITING(ART)」とは、地下鉄の車両や建物に巨大な絵を一夜にして描くものである。これは言葉で表さずとも絵で自己表現・自己主張をするものである。

 これら4つの要素に共通するのは速さと危険さである。HIPHOP誕生以前、犯罪や殺人などが日常化した治安の悪い環境で生きることにかなりの力を要す彼らにとっては、誰よりも早く、誰よりも強くなければいけなかった。日常化した暴力・犯罪に疑問を抱いたゲットーに住む黒人の若者達が、暴力とはまた違った形で自己表現・自己主張をするために生まれた文化であった。

(※ゲットーとは、家屋のほとんどが老朽化し、失業者と生活保護者が大部分を占めているといわれる荒れ果てた地区のことを指す。別名スラムとも言う。その中でも、黒人ばかりのゲットーのことをブラック・ゲットーと呼ぶ。)

群馬大学ストリートダンスサークル B-STYLE 。今年で創立20周年を迎える。現役在籍者数は総勢なんと約100名!県内外で幅広く活動している。荒牧キャンパス第二体育館にて、毎週水・日曜日19時~から全体練習を行っている。